『そういえば流風くんって叶兎くんと仲良いみたいだけど2人はどういう関係なの?』

他の人はみんな“叶兎さん”って呼んでて敬語だったけど流風くんは普通に接してたし…


「俺と叶兎は幼馴染だよ。んで俺はここの副総長やってて、基本的にこっちに戻ってこない叶兎の代わりにここのアジトをまとめてる」

『そうなんだ!幼馴染かぁ…』


幼馴染、昔、私にもいたな…


「だからこそ、ほんとびっくりなんだよねー。流石に総長の女に手出す気はないけどさ、あの叶兎が気を許した子ってちょっと興味あるなー」


頬杖をつきながらこっちを見る流風くん

反対の手で私の髪の毛先に触れてくるくると巻きつけた。

何故だかわからないけどその姿が叶兎くんと重なって…



『っあの!…………お手洗い、借りても良いですか…』



逃げました。

このまま話をしてると何か変なこと言っちゃいそうだし動揺しっぱなしで、だから一旦、一旦落ち着こう