耳元で低音のイケメンボイスで囁かれて、私の体はまたもやビクンと跳ねる。

裕翔くんはそんな私を見て悪戯っ子のように笑って私の背中をツーっと撫でた。


「ひゃあっ……!」

「ねぇ、どっちの方がかっこいいの!可愛いじゃなくて俺のことかっこいいって言って!」


こんな裕翔くん、天然記念物級にレアだよね!?写真撮った方がいいよね!?

そう思ってしまうくらい、今の裕翔くんは異常だ。


「ひ、裕翔くんの方がかっこいい、……からそれやめて…ひゃぁ」


裕翔くんの温かい手が、洋服の下から入ってくる。肌を直接触られて、くすぐったいしめちゃくちゃ恥ずかしい。


「なに、感じてるの?桜十葉の可愛い声、もっと聞かせて」


裕翔くんの手は私の体の色んなところを直に触れ、何も抵抗出来ない私はただその恥ずかしさに耐えるだけ……。

裕翔くんは、絶対に嫉妬させてはいけない人だということを、今、思い出した。


「裕翔くんっ!?それは、ダメだよ……っ」


でも、恥ずかしいとは言っていられない状況になった。裕翔くんが、私の着ていたパジャマのズボンを両手で脱がそうとしたのだ。

一体裕翔くんは、何をするつもりだったの!?

大体想像がつくけれど、高校一年生の私にはまだまだ早すぎて茹でだこのように顔が真っ赤に染まる。