そして何よりも、さっきから私の体全身に注がれる、裕翔くんの熱い視線が私を落ち着かせてくれない。
変かな?やっぱり、似合わないかな?
こんなに綺麗で可愛いワンピース、やっぱり私が着こなせるわけなんてなかっ……。
「桜十葉、すごく綺麗だ」
裕翔くんが私に近づいて、優しく肩に触れる。裕翔くんの温かい手が私の肌に直に当たって、ドキッとする。
裕翔くんの綺麗な顔が、どんどん近づいてくる。唇が触れ合う後ほんの少しの時、────
「愛してる」
───え?裕翔くんの口から囁かれた言葉。その言葉は、あまりにも重々しくて、裕翔くんの真心だと、言われてすぐに分かる。
「ひ、ひろ……っ。んんっ…」
裕翔くん?と言い終わらないうちに、裕翔くんの唇が私の唇に重なった。それは一度だけでは終わらなくて、何度も何度も角度を変えて落とされていく。
「んっ、……裕翔…く……んぁっ」
裕翔くんの腕が腰に回っていて、ぐっと腕に力を入れる。二人の距離がゼロになって、お互いの体が密着し合う。後頭部に手を添えられて、深いキスから逃れることは出来ない。
「っ、桜十葉……、離したくない、よ……っ。ずっと、俺だけのものでいて」
裕翔くんは掠れた声でそう言って、私の少し開いた口の隙間から、下を滑り込ませる。お互いの舌が絡み合って、唇が長く触れ合う。