お父さんに深い口付けを何度もされるお母さん。お父さんはそんなお母さんを抱き上げて、ベッドがある方へ歩いていった。

思わず出かけたため息を我慢する。

うん。両親が仲がいいのはいい事だ。

でもあれはラブラブ過ぎないか!?

普通高校生の娘がいる前でキスなんてする!?

キスという言葉でまた裕翔さんのことを思い出してしまって一気に赤くなる頬。

私は自分の部屋に入って、ベッドにダイブする。そして真っ赤な顔を枕に埋めた。

私のお父さんは性格は置いて、とにかく顔がとてもいいと思う。娘の私でもお父さんは綺麗でかっこいい顔をしていると思う。

もちろん私のお母さんなんて超絶な美人さんだ。お母さんは高校生の時モデルとして芸能界で活躍していたみたいだ。

今でも雑誌の表紙を飾るお母さんなのだけれど、今は女優業が本業になりつつある。

確かにお母さんはとても美人だけど、高校生の娘に嫉妬するお父さんって……。

ちょっと異常なのかもしれない。お母さんは今お父さんにお仕置されてるんだろうなぁ。

とっても甘いこと、キス以上のことされてると思う。

でもまだ子供の私に大人の世界のことなんて分からなくて、裕翔さんが羨ましいなと思った。

私も裕翔さんと同じ歳だったら……。裕翔さんは私のこと見てくれるのかな?