黒い龍は小さな華を溺愛する。


「瑠亜になんか言われたんじゃない?あいつ、昔から夕晴のこと好きだったし。あいつになんか言われたなら……」

「違うの、あの人が言ってることは正しい。だから……もう一度話をしたくて。紫藤くん、常盤くんに内緒で瑠亜さんを呼び出せる?」


紫藤くんは「うーん」と考え込んだ後……

「沙羅ちゃんの願いは全部叶えてあげたいけど……瑠亜は危険だよ」

「大丈夫だから……お願い」

「その顔に弱いんだよなぁ!俺!」

頭を抱えてもがき苦しんでいる。

「じゃ、一つ条件がある!」

「……どんなこと?」

「俺もその場にいさせて!三人で会おう!」


紫藤くんにも話を聞かれることになるのか……。

でも、その方がいいのかもしれない。

「うん、わかった……」

「よし!じゃ連絡とるよ。今日の放課後とかどう?」

「大丈夫。ありがとう、紫藤くん」

「でもさ、無理しないでね。あいつ言い方キツイから。何言われるか」

「平気だよ」