黒い龍は小さな華を溺愛する。


「ごめん……」

「誰に何言われたか知らねぇけど、焦んなくていいから」

「う、ん……」

「俺の気持ちは……ずっと変わんねーし」

子供みたいに泣く私を、抱きしめ続けてくれた。

背中を一定のリズムで撫でながら。

「今日はこのまま泊まってけよ」

「うん……ありがとう」

私は抱きしめられたまま、常盤くんの腕の中で目を閉じた。

怖さも、後悔も全部あるのに。

それでもこの人の温もりだけは確かだった。

常盤くんを好きになってよかった。

だから……やっぱり守りたい。この人の事を。

涙で塗れたまま、私はその腕の中で眠りに落ちた。