黒い龍は小さな華を溺愛する。


私は首がくすぐったくて、何度もビクビクなってしまった。

でも常盤くんはそんな私の反応を楽しむかのように首ばかり責めてきて。


「んっ……」

我慢していた声が思わず出てしまった。

「声、かわいいな」

常盤くんが上から優しく笑う。

「……恥ずかしい」

「我慢しなくていいから」

そして制服のボタンが外され、胸元までキスは続いた。


私、このまま……本当にいいの?


しかしその後そっとボタンを閉じ、私の横に仰向けに寝転んだ常盤くん。

「え……常盤くん?」

「俺はさ、沙羅とやりたいから付き合ってるわけじゃない」

私の方を見て、間近で視線が絡む。

「無理すんなよ」

その言葉に涙が滲む。

私は思わず両手で顔を覆った。

決心して常盤くんに言ったはずなのに。

そんな私を優しく抱きしめてくれた。

背中に回された手が、あまりにも優しくて、涙が次々と溢れ出てくる。