黒い龍は小さな華を溺愛する。


少し間があって。

「……それ、意味わかって言ってんの?」

頷く私を、常盤くんは何も言わず見つめてから、小さく息を吐いた。

「お前は物じゃねぇ、自分をもっと大事にしろよ」

そう言って、少し距離を取ろうとする。

それが怖くて、私は咄嗟に首を振った。

「大丈夫……いいの」

すがるように常盤くんの腕を掴む。

その次の瞬間、そっと近づいてきて軽く唇が重なった。

「どこでそういうの覚えてきたんだよ?」

「え……」

「怖いなら、やめる」

そう言われて胸がぎゅっと締め付けられた。

そして額に、頬に、そっと口づけされる。

優しくて、温かくて。

唇に深いキスを落としながら、私をゆっくりとベッドに押し倒した。

奪うんじゃなくて、確かめるようなキス。

常盤くんの唇はいつの間にか耳や首筋にまでやってきて。

頭がぼーっとする。

私の脳を溶かしてしまうんじゃないかってくらい甘いキス。

常盤くんの香りでいっぱいになる。