黒い龍は小さな華を溺愛する。


そう言って、私の好きな大盛りの味噌バターコーンラーメンと野菜炒めを出してくれた。

「こんなに食べれないっ」

「いいから、頑張って食べろ」


常盤くんも目の前に座り、ラーメンを食べ始める。

するとその時、厨房の奥から律くんが慌ててやってくるのが見えた。

「沙羅!久しぶり!」

「律くん!元気にしてた!?」

「全然来なくなったからさ……」

そう言って、律くんまで寂しそうな顔を見せる。

「ごめんね……最近忙しくて」

「また勉強見てよ、沙羅……教え方うまかったから」

少し恥ずかしそうに下を向きながら言っているのが可愛かった。

「律、勉強は俺が見るって言ってんじゃん」

横から常盤くんが口を挟むと、

「夕晴は教え方が雑だから嫌なんだよ!」

と言い合いになっていた。

そんな二人をいつものように笑って見ているけど……

心の中は辛くて。

気を張っていないと、涙がこぼれそうになってしまう。