黒い龍は小さな華を溺愛する。


「そんなさぁ、俺が簡単にいいよって言うと思う?」

「思いません……。私が……なんでもしますから」


秋元は私の顎を持ち上げ、無理やり顔を近づけた。

人を人だと思わないような目つきが怖くて、逸らしたくなる。


「だったら簡単だ。俺の女になれ」

吐息がかかるほど近くで。

「や、やめ……」

「体もだ。全部俺のモノにしてやる。それが条件だ」


ぞわりと、背中を嫌悪感が這った。

怖い、気持ち悪い、逃げたい。

でも――

そんなことは絶対にできない。

「本当に見れば見るほど……いい女だな。もう俺じゃないとダメなくらい骨抜きにしてやるよ」

喉がつまりそうになる。

「おい、返事は?」

「……わかりました」


秋元の目が、満足そうに細まる。


「いい子だ。お前は幸せだぞ?この俺の女になれるんだから」

周りの奴らが同意して盛り上がっている。