黒い龍は小さな華を溺愛する。


背筋が凍る。

「うちの娘を知ってるのかって聞いたら、『バイト先のラーメン屋で見ました』って……あんた、ストーカーされてんじゃない!?」

母が力強く私の両肩を掴む。

その人って……さっき視線を感じたお客さんじゃないよね……。

私の強張った顔を見て、母が鼻で笑った。

「だから言ったじゃん……そんな顔見せて、ろくでもない事起きると思ってたんだよね」

そっぽを向いてため息をついた。

「あんたの彼氏、なんか強そうじゃん?どうにかしてくれないの!?」

「常盤くんは関係ないからっ……」

「関係ないって、彼氏なんでしょ!?今度会ったら言ってやるよ!」

「やめて!余計なことしないで!」

母の腕を強く掴むと、驚いた表情で私を見た。

「……最近さ、あんた私に刃向うこと増えたよね、誰のおかげで暮らせてると思ってんの?」

「……」

「文句あんならさぁ、早くここから出てってよ?……ほんと目障り」