そんなことを思い出しながら、購買で買ったおにぎりを食べつつ紗奈を待つ。 月曜に話して以来、特に接点は無く授業で顔を合わせるだけだ。 それでも、彼女のくるくる変わるいろいろな表情を見るだけで心が乱れ、もっと気になってしまう。 この自分がそんな風になるなんて、親が知ったら倒れるな多分。 コンコンコン。 遠慮がちに3回ノックする。彼女だと悟る。 「どうぞ。」 と言って平常心を装い、ドアを開ける。