とうとう、日曜日の朝がきてしまった。


 私は早起きして家を出る。


 スニーカーを履いて、ハーフパンツに黒のインナー。

 長袖のジャージを着て中はTシャツ、サンバイザーを被り髪は後ろで纏めてる。

 日焼け止めを塗り、大きな通りのバス亭に立って迎えを待つ。


 手ぶらでイイと言われたので、釣りをしてもいいような格好をしてる。

 今日は岩場じゃない、船の上だ。

 過去のトラウマは、克服できるだろう。


 などと考えていた時に、迎えの車が来たようだ。


「おはよう、この前はどーも」


 黒のワンボックスカーを運転してたのは、合コンで一緒になった若手IT社長。

 を目指して頑張ってる人だった。


「おはよ―、奈々ちゃん」


「奈々ちゃん、おは~っ」


 すでに、サトちゃんとスーさんも車内にいる。


 でも……