私をその場に残して、軽快に走り去っていくハルくん。 バックパックを左右に揺らしながら、後ろ姿が小さくなっていく。 「まさか、合コンしてた居酒屋まで走ってきたんじゃ……」 お酒に酔ったサラリーマンが多くなってきた。 私も、店を途中で抜け出した謝罪をスーさんとサトちゃんにスマホで連絡する。 大きな通りでタクシーに乗り込み、私も帰路についた。