薄暗い海底に沈んでいく私。 海面を見上げたまま、息もできずに意識が遠くなっていく。 冷たい海水を含んだ服も重くて、体の自由がきかない。 でも、太陽の光が反射する海面へ向けて、無意識に右手を伸ばした。 小学生の私が差し出す小さな手が、力強く引き寄せられる。 「ハルくん……」 目を見開き、私の体を抱きかかえて海面へ向かう幼なじみ。 泳ぎが得意な体力自慢の男の子。 助けてくれてありがとう。 キミは…… これからもずっと、私のヒーローでいてほしいな……