「赤髪くん!!!」

「…………は!!俺ですか!!?」

「あなた昨日もここで作業してましたよね!?」



そうだ、昨日と違って顔色はだいぶ良さそうだけれど、紛れもなく昨日と同じ赤髪くんなのだ!!



「え、まぁ、ハイ」

「昨日倒れちゃった青髪くんと、今日怒られちゃってた金髪くんがどうなってるか、知ってる……?」



私はあの後倒れた青髪くんがどうしても気になってしまっていたのだ。

今日来ていたなら、ラベンダーの香りの蒸気のアイマスクを渡そうかと思うくらいには。

よく眠れるよ、蒸気のアイマスク。

オススメだよ、すやぁ。っていくよ。



「あー……そうっすね。目の前で倒れてたんすもんね」

「君たち手を合わせてなむなむしてたよね」

「まぁ誰が一番に召されるか賭けてたんで」



そんな物騒な賭け事しないでくれる????

命大事にしよう???



「アイツなら今、頭痛薬飲んでウコンのやつ飲んで寝てますよ」

「二日酔いか」

「二日酔いっすもん」



もはやそれだと今日は三日目じゃないか?

ペリペリとおにぎりの袋を開けてパクリと食べる赤髪くんを見て、私もお弁当の存在を思い出す。