するとガチャリとお構いなく扉を開いた未夜くん、その先でベッドから落ち、頭を抱えて蹲っているいおくんを発見する。
ベッドか落ちたの!?
「ど、どうしたの!?頭ぶつけちゃった!?」
すぐにいおくんの元まで行き怪我の具合を見ようとすると……ふわりと香ってきたアルコールの匂い。
……アルコールの?匂い?
それを嗅いだ瞬間、何が起きたのか琥珀でも察しました。
「……ア?……あったまいてぇ」
「…………それは二日酔いでしょうか?」
「あーーーぁ……っタリィ。なんでこの世に二日酔いなんか存在すんだよ」
それはあなたがお酒を飲みすぎたからです!!!!
「なにしてんですかいおくん!?お酒飲んじゃったんですか!?」
「脱稿したんだから祝杯あげるだろ」
「未成年!!!!」
お酒はハタチからなんですからね!?
なんでみんなして二日酔いなるのかな!!?
「マジクソダリィ」
「そんなんじゃみっちょんのお話できないじゃないですか!!」
「…………なに?」
薬箱から頭痛薬を取ってきた未夜くんが、水と一緒にいおくんにそれを渡す。



