たくさんもらって、たくさん一緒に楽しんで、原稿仕上げていって、そして琥珀を必要としてくれている。



自分の絵の描けなくなった琥珀でも、ここでは受け入れてもらえていること。

それが何よりも、琥珀の心が折れない強さになってくれているんだって、感じているよ。



「気色悪いって言われても、ちょっと琥珀にはどうすればいいのかわからないよ。でもそれって、先輩さんに関係のあること?黒曜に関係あること?」



琥珀だってこれくらいわかる、先輩さんはいちゃもんつけたいだけなんだって。

この話を聞き入れてくれるかすら怪しいことだって。



「黒曜に関係してることなら、黒曜のために直したい。けどそれは、黒曜のみんなからの話であって、あなたからではない」



なんでだろう、人と向かい合ってこうして反論することに慣れていないからかもしれないけれど。

少し、目元がうるんできたよ。

人を突き放すことに慣れていないからかな。

でもみんなが、黒曜のみんながこうやって琥珀のために犯人探し頑張ってくれて、捕まえてくれて、話す機会をつくってくれている。

琥珀もちゃんと、向き合わないといけない。