たぶん昨日の青髪さんが引きずられていった、ベッドのある部屋かと思われる。

全力で三日分を取り戻すくらい寝てほしい。



「ここの人たちは……よくこんなことがあるんですか」



まさか二日連続で倒れる人を拝むような事態になるとは、誰も予想していなかったことだろう。

かくいう私もだ。



その人がドア近くにあるスイッチをパチンパチンと消して付けると、その照明は若干暗くなって安定した。

え、安定……するの??

もう点滅していない。

マジか、なぜだ??



近くにあった椅子を引いて、支えてもらいながら座らせてもらった。

机の上には描きかけのイラストと、出しっぱなしの絵の具が置かれているままだった。

どうやら水彩絵の具のよう。



扉の向こう側からは未だに怒号が飛ばされているのが聞こえてくる。

一体何をしたというのか、ハラハラしてしょうがない。



「今さ、実は〆切前でね、一週間切ってるんだよ」

「……はぁ」


どのペースで描けばどれくらい進むのかなんてわからない私は、それがどれだけ切羽詰まっていることなのかが把握できない。