ふいっと視線を外して自分の席に戻っていくリンくん。
うりんりん、キミも画材が気になるんだね?
琥珀の仲間だね!!!ふふっ。
そして、いおくんのクロッキーが始まった。
「もっと肘上げて髪靡かせる直前意識して立て」
「はいっ」
「エロく」
「……??????????」
「無理か。お前色気ねぇしな」
「難しすぎる要求にはお答えできませんっ」
「首少しだけ傾げとけ……逆だ、煽ってる目つきもよこせ」
「むちゃぶり!!」
こうして琥珀はいおくんの無茶振りに答えつつポーズを撮ることになったのでした。
ギンとした目で睨みを効かせてみるも
「煽るって意味わかってんのか?」
「え、喧嘩売ってる感じではなくて……?」
「エロくっつっただろうが。誰がエロく喧嘩売れっつったよ、腹立つ顔しやがって」
「ひっど!!!」
うぅん、難しい。
「絶対みっちょんのがこういうのうまい……」
しょぼくれる琥珀に、一瞬手を止めるいおくん。
「そのまま視線コッチ」
「……あい」
「しょぼくれると声までしょぼくれんのかよお前。まぁ顔なんてキャラの顔に描き換えちまうけどな」



