ぽわぽわ、ぽわぽわ、思い出す。 咲くんからの、ふぁ、ふぁーすとちぅ……で、琥珀は頭がいっぱいで、思わずぼーっと…………。 ぼーーーっと…………。 なんて、考える暇もないうちに。 「あのパッ金、タイマンで骨折しやがって今回アシ入れねぇとよ」 「…………はい?」 原稿を前にしてそう、いおくんから聞かされていた。