みっちょんが大きく舌打ちをすると、指さされていた金髪不審者さんが直角にお辞儀をした。



「そーいうこと」

「なに?え?知ってる人?」



周りをぐるりと見渡したみっちょんは、肩を回してポキリと音を鳴らして言う。



「私ら、黒曜のメンツに囲まれてたのよ。きっと最初から」

「………………へっ!!??!?」



それはそれは、琥珀ちゃんには衝撃的事実だった。

いつの間にやら金髪さんはその場に正座をしているし、チョロチョロとメンバーたちも正座くんの所に集まって来て並んで正座をし始める。

なんてこったい。

こんなに潜んでいたなんて。



「な、なんで……?」



なんで黒曜のみんな?が、こんなところにいるの?

え、本当に黒曜のみんななの??



そこへ集まったのは十数人のカラフルでガラの悪い男たち。

その中に見付けた青髪くんと目が合うと、ビックゥ!!と大きく肩を跳ねさせていた。



「…………青ちん?」

「…………ハイ、さぁせんした……」



それを見て私はハッと気付く。

さっきメモ帳(落書き用)を落とした時に拾ってくれた赤髪の人。



赤ちんだったのか。