あと、青髪さんのことが気にかかって余計に疲れたのもある。

なんなら、まだヘッドホンのページは描き終わっていない。

五時間は作業していたはずなのに、描き終わって、いない……。

いくら描くのが遅いからとはいえ、五時間も……。



またあの空間で作業するのかと思うと、ちょっとだけゲッソリするのを感じた。

あの人たち怖いから精神削られていくんだもん……。



「だいぶ疲れちゃってる?慣れないからかな?」



隣に座るその人から気遣いを受け取りつつも、原因もまたその人にあるのである。



「大丈夫……かは、わからないですけど……倒れはしないと思います」

「あぁそういえば、昨日倒れて運ばれた奴がいたって言ってたね」

「あの人……大丈夫だったんですか?」

「大丈夫だよ、二日酔いだから」

「ふつか…………え?」

「二日酔い。あそこに居た背景描いてる奴以外の三人とも」

「…………え?」



記憶が正しければ……青白い顔ではありつつも、未成年のように見えていたのだけれど……。