「乾杯」という声と共に、コップのぶつかり合う音がする……といっても紙コップだ。

ガラスは絶対に割る奴が出るらしい。

既に零したと騒ぎ立てている一角があるので、事前に用意していた雑巾を持って慌ててそちらへと向かった。



不良さんたちはおちゃめさんなのねっ!!



初っ端からそんな騒ぎの最先端へと駆け付けていたからか、いつの間にやら不良さんとも打ち解けていて。

どうやら、ここの人達はさっきのみっちょんみたいな反発はなく、琥珀のことを受け入れてくれていたらしい。



「女神さんて琥珀さんってんですね!!」

「あ、はい、琥珀ちゃんです」

「赤ちんから、すげぇ人が来たって聞いてたんすよ!!原稿がいつの間にやら綺麗になってるしいつもより進みも早いって!!俺ら言われても全然わからねんすけど!!」

「あぁ!消しゴム甘いところもしっかりと消し消ししてますからね!」

「女神さんは綺麗好きかっ!!!」

「あの未夜さんとゲームの話も出来るとか!!」