【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「またお前か!離せ...!」



「絶対に、離しません!」



また逃したら、もう捕まえられなくなる。



サラリーマンの人は私を離そうと、暴れまわる。



だけど私も負けじと腕を力強く掴む。



「離せって言ってんだろ!」



サラリーマンがブンっと腕を大きく振り上げた時に、私の体が浮いた。



そして重力に引っ張られるように急速に落ちていく。



「....え」



すぐそこに少しの階段があったことに気づかず、階段の方へ体が傾いていくのが分かる。



そして私がサラリーマンの腕を離さなかったことにより、彼もまた同じように体が傾いている。



.....落ちる!



そう思ってぎゅっと目をつむった。