【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「あの、この駅で降りて待っていてもらえませんか...?」



「....え?」



こんなことがあって学校に平気で行ける心情じゃないと思う。



「私が必ずさっきのサラリーマンを捕まえてくるので」



「え、でも....」



彼女がかなり戸惑っていることが分かるし、私が強引すぎることを言っているのも分かってる。



だけど彼女を見たら絶対にこのまま逃しちゃいけないと思うんだよ。



「どうか、お願いします!」



「.....分かりました」



しばらくは無言だった彼女だけど、私の必死さに折れてくれたのか了承してくれた。



「駅員さんのところにいてくださいね。私が絶対に捕まえるので」



それだけ言って電車を降りて、駅構内へ。