【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




私はどう行動するのが正解なのか。



そんなこと習ったことがないから分からないけど、とにかく彼女を助けないと。



これは動くしかない。



鞄を強く握りしめて、座っていた席を立った。



「....すいません、失礼します」



混んでる中、移動するのは迷惑極まりないだろうけど今はそんなこと気にしてる場合じゃない。



謝りつつ彼女のもとへと着実に歩みを進めた。



何なんだとにらまれても気にしない。



今は彼女を助けることが最優先。



にらまれたり、押されたりしながら彼女の近くへとたどり着いた。



そしてサラリーマンの人の背後に回り込む。



「......!!」



やっぱりこのサラリーマンは彼女を痴漢していた。