ただ、この手をとれば.....自分の運命が変わると感じた。
だから私は迷わず差し出された彼の手をとった。
「こちらこそ、よろしくお願いします。三宅蒼都くん」
私はとんでもない人に出会ってしまったのかもしれない。
それでも彼と出会ったことを後悔する日が来ることはない気がしていた。
「これから俺達は仮だけど、恋人同士だね」
「....うん」
改めて恋人同士だとはっきり言われると照れる。
「と言ってもお互いに違う高校だし、無理する必要はないから」
「うん。お互いにそれが1番大事だよね」
それからいつでも連絡できるように、連絡先を交換した。
いつかこの恋に私は振り回されるのかな、なんて思ったりして。



