【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「大変申し訳ないのですが、またお願いがありまして....」



こんなこと頼むなんて申し訳ないけど、頼れる人が彼しかいないから。



「お願い?」



「実はですね....、友達に紹介したら会わせろと言われまして....」



言いづらさから口調がしどろもどろになってしまう。



「本当に申し訳ないのですが、私の彼氏として友達カップルと会っていただけないでしょうか.....」



やっと本来の目的を伝えることができた。



隣に座る彼が何も言わず、静かな空気が私達を包み込む。



....この空気が辛い。



無茶なことを頼んでいるのは私なので、彼の返事が来るまでは黙る。



彼の答えがイエスでもノーでも受けとめる覚悟はできてる。