【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「ち、違うよ!ただ落ち着いているから....」



私なんかより、よっぽど落ち着いている雰囲気があるんだもん。



制服を着ているから、高校生だと分かったけど私服だったら大学生だと思ってもおかしくないと思う。



それくらいに余裕があるというか大人っぽいんだよね。



「冗談だよ。それで今日はどうして俺に会いに来てくれたのかな?」



その言葉を聞いて、彼に会いに来た本来の目的を思い出した。



危ない、危ない....。



彼の柔らかな話し方に思わず肩をあずけてしまう。



「あのですね...、土曜日は本当に無茶なお願いを聞いてくださってありがとうございました」



「全然いいけど、なんで敬語?」