【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




それから名前も知らない土曜日の彼と土曜日に出会った同じ公園に来ていた。



土曜日と何も景色は変わっていないように思える。



ただ時間だけは過ぎているけど。



「思ってたより....早めの再会だったね」



隣に座る名前も知らない彼がそう言った。



「そうだねって....、いつか再会すると思ってたの?」



今の口ぶりからして、会えると思っていたような感じ。



「...うん。確証はなかったけどね」



「どうして....?」



私は土曜日はまた出会うことになるとは思っていなかったよ。



「何となく。君とはまた会える気がしたんだよ」



そう言って微笑む彼はどこかミステリアスな雰囲気だった。