【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




重たい体を持ちあげて長い道のりを行く。



通学が1番辛いのは、この週明けの月曜日。



私がというより周りの空気がどことなくどんよりしているから、重くなるのかな。



週明けの月曜日は誰だって憂鬱だよね。



「おはよー」



「おはよー、季澄」



どことなく凛子も憂鬱なことが空気から伝わってくる。



みんな気持ちは同じなんだなと痛感した。



「おっはよー、季澄」



「おはよう、智。朝から元気だね」



智の周りには憂鬱なオーラはなく、明るい空気感が漂っているのはさすが。



土日にそんな楽しいことがあったのかな?



いつでも智は明るいから、私達は救われてる。



その明るさに元気を分けてもらってるんだ。