【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




お互い名前も知らない同士で、あんなことを頼んで了承してもらったのか。



傍から見たら私、ただの不審者と思われてもおかしくないことをしたんじゃないだろうか。



自分にあんな行動力があるとは正直思わなかったけど。



全然知らない人だからこそあんな無茶なことを頼めたのかもしれない。



同じ学校の人だったら絶対に頼めない。



うわさを騒ぎ立てられて、どんなふうに広がるか分からない。



何となくだけどあの彼は、今日のことを言いふらしはしないと思う。



そんな良い人なんているのかと思うけど、信じるしかない。



名前も知らないほうがきっと私達のためなのかも。



いつかまた偶然会えたらいいな。