そんなことを思いながらいつもと同じ電車に揺られながら、学校に向かった。
学校に着くころはもう朝礼が始まる10分前。
あれだけ早く家を出たのに、この時間になるくらいまで電車に乗ってるってことだからね。
通学での少しの疲労を感じながら、教室へ向かう。
教室からすでにみんなが話す声が聞こえてくる。
ようやく慣れてきた教室に入り、自分の席につく。
席につくといつものメンバーが待ってくれていた。
「おはよー季澄!」
「おはよう、凛子!」
今日もサラサラなショートの髪が美しい私の友達である本田凛子。
美人なのにハデ系女子じゃないとっても優しい人。
1年生の時に偶然体育でペアとなり、そこから仲良くなった。
2年生でも同じクラスになれて今では席も隣同士という偶然が重なっている。



