「こちらこそありがとう。また会えたらよろしくね」
最後に天使級の微笑みを見せて、手を振りながら去っていった。
姿が見えなくなるんでお辞儀をし続けた。
近い場所に住んでるのならまた会うことがあるのだろうか。
会わない確率の方が高いかもしれないけど、今日のことはいい思い出として胸にしまっておこう。
きっと一生忘れられない日だから。
まさか見知らぬ人にあんなことを頼む人は私以外にいないと思う。
それでも彼に頼んだことはきっと間違ってなかった。
男の人とあんなに楽しい時間を過ごせたのは、智以来かもしれない。
本当にすごい人だったなぁ。
勝手にイケメンな人ってプライド高いのかと思ってたけど、あんなに素晴らしい人がいるのだと学んだ。



