【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




......見違えるはずがない。



「....季澄」



あの頃と変わらない私の名前を呼ぶ優しく甘い声。



彼の声を聞いて、心臓が大きく動いた。



「あ、蒼都....くん」



声が、体が、震える。



「遅くなってごめん。...迎えに来たよ」



そう言って抱きしめてくれた温もりは、あの頃と何も変わっていない。



そして腕を離し、王子様のように私の前に跪いた。



「下平季澄さん、俺と結婚してくれますか?」



そう言って差し出されたのはシルバーの指輪。



周りがざわめいているのも気にせず、私の胸は喜びで満ち溢れていた。



「はい、喜んで」



やっぱり私は巡り合う運命ってあると思う。



私とあなたが再び会えたように───。



*FIN*