ちなみに高校3年生も凛子と智と同じクラスになれた。
そのおかげで楽しい毎日を送れて、最後の1年間はあっという間に過ぎてしまった。
卒業式の日は3人で泣きあった。
過去の出来事からわざわざ遠い高校を選んだけど、その判断は間違ってなかった。
だってこんなにも楽しい高校生活が送れたから。
高校の卒業アルバムは大事に私の部屋にとってある。
「....季澄ー!」
校舎に向かっていると、聞きなれた声が遠くから聞こえてきた。
「....凛子!」
そう、凛子も私と同じ大学に進学した。
進路に迷っていたけど、ちゃんと彼女なりに考えて出した夢を叶えられるのが今の大学。



