──────桜舞う4月。



春の暖かな気温が肌を優しく撫でる。



何度目かの春が巡ってきた。



私の嫌いだった寒い季節を乗り越え、大好きな春がやってきた。



君と別れて2度目の春。



私達は、高校を無事卒業し、大学生となった───。



進学した大学は、高校生の時から決めていた大学で無事に合格することができた。



あの時のままの成績じゃ不安だったから、勉強に集中したら成績が上がりはじめて合格。



合格通知を見た時は涙が出るほど嬉しかった。



だってずっと目指していた大学だったから。



智も夢のために専門学校に合格し、今年の4月から通っている。



毎日が新鮮で楽しいとLINEが来ていたのを思い出す。