「でも、もし彼が私を重荷と判断したのなら、離れます。それが彼の望んだことならば」
全部彼に任せてしまっているのかもしれない。
だけど、重荷になっているか邪魔かどうかを判断するのは私じゃない。
ならば私は彼が下した決断が最良のものであると信じてる。
「....失礼します」
誰も話さなくなった静かな空間で、お辞儀だけして2人に背を向けた。
ずっと正座していたせいで足がしびれていたけど無理やり動かした。
私のわがままを聞いてくれた蒼都くん。
それから何度も助けてくれて、私が抱いた想いにも応えてくれた。
私の大好きな人。
君がどんな答えを出そうと私は恨まないし、それを受け入れる覚悟でいる。



