「改めて、私は三宅寿子。三宅蒼都の母と言えばわかるかしら?」
「....蒼都くんの....お母さん?」
この人が....?
蒼都くんのお母さんが私にわざわざ会いに来たということ?
じゃあお隣に座っている綺麗な方は蒼都くんのお姉さんとかなのかな?
「その通り。下平季澄さん、あなたはうちの息子とお付き合いされていますね?」
「.....はい」
肯定した瞬間、場の空気が凍ったのが肌で感じた。
きっと付き合っていないと言ってもそんな安い嘘は見破られていた。
付き合っていると知っているから、私をここに連れてきたんだろうし。
ぎゅっとこぶしを握って緊張を耐える。



