「はぁ~」
思わず深いため息が出てしまう。
そんな時だった。
「深いため息をしてどうしたの?」
公園には私1人だけだから、他の人の声がするはずないのに....。
まさか....幽霊?
おそるおそる声のした方へ顔を向けると....
「...........」
見たこともないイケメンな男の子が立っていた。
私と同い年くらいの感じには見えるけれど、私はこんなイケメンな人を知らない。
「急に声かけちゃってごめんね。公園で1人で深いため息をついていたから」
と爽やかに話す彼は本物の王子様のようにしか見えない。
私とは違う高校の制服を着た男の子。
全女子の理想を詰め込んだような完璧なスタイルと甘いマスク。



