【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「智は専門学校にしたんだっけ?」



「うん。前からの夢だから」



昔からの夢があって、その夢を叶えるために自分で決めた進路に進むってカッコいいよね。



私は高校生の間に夢が見つかるのかな。



「じゃあ僕は帰るね」



「えっもう帰るの?」



「放課後なんだから当たり前でしょ。それに僕、約束してるから」



「今日は彼女と帰るの?」



「そう。だから、またね」



ひらひらと手を振って、教室を華麗に出ていった。



「智って分かりやすいわよね....」



「....うん」



彼女と帰れることが嬉しくてワクワクしているのは雰囲気で分かった。



ルンルン気分の智は雰囲気が圧倒的に変わるから、私でも分かる。