【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「....俺に?」



そう言いながらラッピングをほどくと、さっきのキーホルダーが露わになった。



「そう。お礼としてあげたくて、受け取ってくれる....?」



「もちろんだよ。大切にする」



幸せそうに笑ってくれた笑顔にひと安心。



とりあえずいらないと突き返されることはなかったのでよかった。



私が初めて彼氏にプレゼントをあげた日も今日になった。



まだまだこんなのものじゃ、今まで助けてくれたお礼には足りない。



だからいつかもっと見合ったものを彼にプレゼントしたいな。



「じゃあ行こうか」



「うん」



スッと手を差し出されて当たり前のように手をとる。



ドキドキと初めてがいっぱい詰まった遊園地デート、楽しかったな。