【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「.....最悪!」



そんな顔を見られていたなんて恥ずかしすぎる。



だってキス自体が初めてなのに、やり方なんて分からないよ....!



「まぁいいよ。これから何回だってするんだし、慣れていけば」



ね?と言われたけど、素直にうなずけない恥ずかしさがある。



やっぱり蒼都くんには適わないや。



頭が真っ白になって、私と彼だけの体温を感じて他のことは考えられなくなる。



ただ彼とのキスは気持ちよかった───。



急激に上がった体温は未だ冷めず、まだ体も顔も熱い。



心臓の鼓動も早くて、変な緊張もしてる。



私のたくさんの初めてが詰まったWデートの日。



お昼の出来事も、観覧車の出来事も初めてがいっぱいだった今日を忘れない。