「.....最悪!」
そんな顔を見られていたなんて恥ずかしすぎる。
だってキス自体が初めてなのに、やり方なんて分からないよ....!
「まぁいいよ。これから何回だってするんだし、慣れていけば」
ね?と言われたけど、素直にうなずけない恥ずかしさがある。
やっぱり蒼都くんには適わないや。
頭が真っ白になって、私と彼だけの体温を感じて他のことは考えられなくなる。
ただ彼とのキスは気持ちよかった───。
急激に上がった体温は未だ冷めず、まだ体も顔も熱い。
心臓の鼓動も早くて、変な緊張もしてる。
私のたくさんの初めてが詰まったWデートの日。
お昼の出来事も、観覧車の出来事も初めてがいっぱいだった今日を忘れない。



