【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「...んぅ!」



未だに蒼都くんは唇を離してくれず、息をずっととめている私はそろそろ苦しい。



なので、彼の胸を軽くたたくとようやく離してくれた。



「...はぁ、はぁ」



酸欠になりかけていた脳におもいっきり酸素を送る。



く、苦しかった...。



「息とめてたの?」



同じだけキスをしていたはずの蒼都くんは息ひとつ乱れていない。



どうして?



蒼都くんは息をとめてなかったの?



「だってそうじゃなきゃ....」



どうやってキスをすればいいか分からないよ。



「息をとめてる姿もかわいいけど」



「....見てたの!?」



「一生懸命、俺のキスに応えてくれる季澄はかわいかったよ」