自分の中の体温が急上昇していくのがとめられない。
「季澄はズルいよ」
何がズルいのかなんて聞けない。
横目で窓の外を見るとイルミネーションが輝いていて、とても綺麗だと思った。
それでもゆっくり眺められるだけの余裕はない。
蒼都くんが話すたびに吐息がかかって、体が震える。
全身が蒼都くんに集中している。
「なんで今日に限ってこんなにかわいい姿をして来たの。他の男に見せたくないくらいだよ」
「.....蒼都...くん!」
嬉しい言葉のオンパレードのはずなのに、そんなこと頭の片隅で考えるのが精いっぱい。
彼が全身でぶつけてくるこの甘さをどう受けとめたらいいの?
抱きしめているこの状況で、私と彼以外の体温しか感じない。



