【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「俺が他の女子に絡まれるのが嫌だった?」



「.....嫌だった、よ?」



蒼都くんはカッコいいから、他の人の目を引いてしまうのは仕方ないと思ってる。



否が応でも注目を浴びてしまう容姿の持ち主だから。



だけど、あぁいう状況を見てしまうのは嫌だし、初対面であんなことをする人も嫌だ。



「だって、蒼都くんの彼女は私でしょ?」



私はあなたに選ばれたことを自信に思ってる。



だから胸を張って言いたい。



三宅蒼都の彼女は私、下平季澄だと。



「はぁ、本当無自覚っていうのはズルいよね」



私に聞こえるか聞こえないかくらいの声で呟いた言葉は、すぐに消えてしまった。



向かい合わせで座っていたはずなのに、腕を引かれて抱き合うような姿にされていた。