「これだけは言っておくわ。あんたはいつもすぐ自信を無くすから」
まっすぐに、想いが伝わるように、私の瞳と交わる。
賑やかな店内の声も聞こえなくなる。
「誰に何と言われようと彼氏が選んでくれたことに自信を持ちなさい。彼の彼女は季澄なんだから。いいわね?」
「うん」
真由子が言ってくれた言葉を胸に刻む。
きっとこの先、私が自信を無くしてしまうことがあると思う。
今だって完璧な蒼都くんの隣に立って大丈夫なのかと思うことがある。
それでも、蒼都くんが私を選んでくれたから。
私が蒼都くんのことを選んだから。
お互いに通じ合った想いを大切にしていきたい。



