周りを変に気にして、自己パニックに陥ってた私とは違っていつも堂々としていた。
「正直、今日あんたは来ないかと思ってた」
「どうして?」
私、真由子達との約束をドタキャンしたことはなかったはず....。
「だって彼氏がいるとは思ってなかったから」
「.....!!」
やっぱり見栄っ張りで言ってしまった嘘は真由子にはバレていたらしい。
「ねぇ季澄。あのカフェの時、彼氏なんて本当はいなかったでしょ?」
私の目をまっすぐに見て言った。
交わる視線が本気度を表していて、嘘をついたら絶対に見破られる。
「...いなかったよ。勢いで嘘をついた」
彼女の真剣さに嘘をつくのは違うと思ったから、本当のことを言った。



