【完】彼氏(仮)とあま~い偽装恋愛




「真由子、ありがとう」



「何よ、突然....」



いきなりお礼を言った私に対して、怪訝そうな顔をした。



普通そうなるよね。



「改めて言えてなかったなと思って。中学時代、助けてくれたのは真由子達だったから」



こうやって中学卒業後も普通に会えるのは真由子達だけ。



他の人に会わない?と言われても絶対に会わない。



「助けたなんて大げさなことしてないわよ。あたし達が一緒にいたかったからいただけ」



それがどんなに私にとって嬉しいことなのか、真由子は知らないだろうな。



オタクだとバレて変な目でみんなに見られた時も、何も気にせず普通に接してくれた。



あの時から真由子達は強くまっすぐだったんだ。